研究分野1

色覚


色覚異常のシミュレーション画像




色覚異常とは,錐体の欠損により弁別が困難な色の組み合わせを持つ性質のことです.例えば,赤と緑,黄色と青の弁別が難しいといった見え方になります.色覚異常は日本人男性のうち約5%が持っているといわれているため,この性質を正確に調べることは重要であると考えられます. 色覚異常の研究の一例として本研究室では,分光画像を用いた色覚異常のシミュレーションについて調査を行っています.分光情報を用いることで色覚特性をより正確に分析することができると考え,分光情報を用いてシミュレーションを行い,実際に色覚異常者の見えと対応しているのかを調べています. このように色覚異常者の色の見え方を正確に調べることで,カラーユニバーサルデザインの実現を目指します.



研究分野2

照明


左:指向性照明              右:拡散性照明




照明によって物体の質感や印象が変化した経験のある人は多いと思います.例えば商品のイメージ画像が実物と異なることなどが挙げられます.これまで照明と色の見えを体系的に評価する研究は盛んに行われてきていますが,照明と質感の見えの評価は確立されていません. またLED照明などの新固体照明が普及することによって照明環境が多様になると考えられるため,質感の印象を含めた照明や物体の見えの評価が必要になります.そこで私たちの研究室では,質感を考慮した照明評価法や質感をコントロールする照明(質感照明)の開発を目指し, 照明の色と配光特性が物体の見えに与える影響について研究しています.


研究分野3





肌色は私たちが頻繁に目にする身近な色のひとつであり,人の情報や状態を知る重要な手がかりにもなります.上の顔画像を見比べたとき,皆さんはどちらの肌を明るいと感じるでしょうか.左が明るいと感じる方が多いようですが, 測色データにおいて明度が高いのは右です.この様に,肌色の測色データと私たちの感覚は一致しないことがあります.本研究室では,このような肌の色の見えや色識別に関する研究,あるいは美しい肌を損なう原因となるシミの目立ち度に関する研究などを企業と共同で行なっており, より人の知覚特性を考慮した肌の評価法や化粧品の開発などへの応用を目指しています。